コラム「なぜ経営理念が必要か?」のくくりで「自分(自社)が幸せになるために経営理念は必ず社会、社員、お客様の幸せに貢献することを普遍的基礎とし制定しなければならない。」と言ったが、この理念を実践するのはとても難しい。
人間は弱く、気がつけば自己の利益を優先しがちで他者(社)の幸福感を損なっているケースが多い。度を超えれば他者(社)や社会から非難され存続自体危ぶまれるかもしれない。
では理念を実践し続けるにはどうすればいいのか?そのためには「こころの鍛錬」が必須である。
「こころの鍛錬」とは言い換えれば「自分の意思の鍛錬」とも言える。つまり自分で決めたこと、(もちろん「善」なる思想に基づき決めたことである)をやり抜くことである。
そのための第1段階は「何をやるのか」決めなければならないが、現在の自分の不安は自らの「悪」癖や「悪」思想により生じているので、何を改善しなければならないかは自分が一番わかっているはずであり、これは直ちに決定可能である。この時できるだけ簡潔に箇条書きにしてみると腹に落ちる。
第2段階では第1段階で決めた事をやり抜く訳だがこれが難しい。この段階を攻略するためには「こころを鍛える」必要があるのである。
文責:髙田成郎